7ちゃんねるーふみねぇ支店

アラサーニートのよしなしごと

呟き20:仙台という街

仙台が好きだ。

住んでいたのはたった3年ほどだったけれど、今でも時々帰りたくなる。

新緑が萌える季節の柔らかな春を知らなかった
桜舞う下で集う風習が実在していることを知らなかった
夏に入る川の水の冷たさを知らなかった
秋に川辺で焚き火を囲んで過ごす夜や、暖かな芋煮の味を知らなかった
雪の降らない冬があることを知らなかった

全部、仙台で知った。

まあそれなりに葛藤があったから飛び出して来てしまったわけで、結果オーライになったからこそ全部いい思い出になっているところはあるのだろうが、それでも好きだ。

西口をふらりと出て、アーケードを歩くと、思い出がありありと蘇ってくる。

色とりどりに垂れ下がる七夕飾り。
柄にもなく語り合った飲み会の帰り道。
まだ寒い朝ぼらけの街。

見るもの全てが懐かしい、そんな気分になる。

よく飲みに行った安居酒屋も、友達がバイトをしていたあの店も無くなっているけれど、それでも時々、杜の都に帰りたくなるのだ。