7ちゃんねるーふみねぇ支店

アラサーニートのよしなしごと

呟き111:【準備編】フランスに行った話

 

もう5年前になるが、フランスに短期留学した。

単なる語学留学かつ私費留学で6週間、今思うと遊びの延長でしかない他愛のないものだった。

が、仏文科にはフランス留学や旅行の経験者が多く、フランスの文化だとか有名な史跡なんかを、仏文科に入る前に知識として持てたのは良かったかな、と今は思う。

 

当時大学3年生、来年から3年次編入が夏休み中に決まっていた。つまり必要単位はもう取り切っているし、これ以上大学に通う意味は特に無かった。

という訳で、一度も行ったことのないフランスに行ってみようと思い立った。

半年空くなら留学したい、1ヶ月以上がいい、とか色々考え、自分の出せる金額も考えて6週間にした気がする。

 

大学を辞めてからの半年は、旅費を稼ぐべくフリーターをしていた。当時やっていた結婚式場のバイトだけでは足りなかったので、何かしら掛け持ちしようとしたけれど3ヶ月しか働けないという条件だとどこも雇ってくれなかった。

派遣バイトも申し込んだものの、給料だの条件だの選り好みしていたら、大してコンスタントに稼げる、というものでも無かった気がする。一度、「レセプションの配膳要員」という仕事で盛岡に行った。

 

結局、結婚式場のバイトの延長で、とある会館の配膳だったり、フレンチレストランの配膳の仕事をしていた。

表向きは煌びやかなので、それなりに楽しい面もあるのだが、常にハイヒールを履いての立ち仕事なのでかなり大変だった。まるで生気を吸い取られるようだった。バイトのない日は寝ていた記憶しかない。この経験を通して「何があってもサービス業だけは絶対やらねえ」と誓った。

 

体力がないと碌に勉強もできない訳で、一応留学に向けてフランス語の教室に通っていたのだが永遠に上達しなかった。明確な目標が無かったというのもある。

 

そんなこんなで、英語で言うところのイエスノーサンキューくらいしか言えない状態で私はフランスに行ってしまったのである。