イケメンにあまり興味がない。
厳密にいうと「話が合わないんだろうな」と思って恋愛対象から外れてしまう。
アラサーにもなってくると、知り合うイケメンに、所謂「素材が良いけれど美には無頓着」というのはまず居ないと言っていい。これは男性に限らず、女性もそうで、見目麗しくいる為にそれなりのコストをかけている。
私は何か夢中になるものがあると、すぐに美をおざなりにしてしまうきらいがあるので、「美」を大事なものとして外せない人とは根本的に感覚が違うんだろうな、と思う。
かと言って、「全く美に無頓着」という人が好きなのかと言えばそういう訳でもなく、好きになった人に対して「それかっこいいと思っているの?」と内心思うこともザラなのだが、「よーし、これから服屋に行って私に服を身立たせてみてくれない?」という段階まで親密になる前に関係が破綻するので、出来た試しがない。
それでも、好きになって仕舞えばそういう瑕疵は許容範囲だったりするので、やっぱり好みの顔であることは私にとってあまり重要なことではないのかもしれない。
そう、好きになって仕舞えば、の話だ。
顔で人を好きにならない、という割に、意外と顔に対する評価基準はシビアだったりする。口に出したことはないけれど。
ただ、その「基準」が具体的にどういうものなのかは自分でも説明がつかない。
恋愛感情が高まっていない時点だと、顔で嫌いになってしまうことがままある。我ながら面倒な女だ。
けれど、顔が全然好みじゃない人を本気で好きになって、内心ブスだなと思いながら好きで居続けたら「悪くないな」と思うくらいには好きになったことがあるのでやっぱり好きになれば顔はそこまで気にしない質なのかも知れない。
随分手酷いことを言うと思うでしょう?
だってその人に捨てられたのは何を隠そうこっちですからねえ。
あー、恋愛って難しい。