内地に住むまで、梅雨を知らなかった。
北海道にいた頃は「その季節になれば北海道だって雨がちになるわよ」なんて思っていたが、これは甘い認識だった。
梅雨、それは長雨が続くことではない。
湿気で蒸す、ということなのだ。
体験してみて初めて「梅雨が嫌になる」という気持がわかった。
とにかく不快なのだ。加えて、夏に向かって気温はどんどん高くなる。
低気圧で頭痛がするタイプではないけれど、やっぱり雨の日はあまり外に出たくないなと思ってしまう。
子供の頃は、小説の影響で「雨が好き」と標榜していた時期もあった。
特に、土砂降りの日に、長靴を履いて外で遊んだらさぞかし楽しいだろうな、と雨降りの庭を眺めて思ったものだ。
でも、今はやっぱり雨の日は嫌いだ。
自転車に乗れないのも、パンツが冷たく濡れて腿に張り付くのも嫌だ。
あー、もうすぐ梅雨になりそうだなぁ。