命の危険を感じる暑さが続いている。
まだ六月の末だというのに、見上げた空は真っ青で、ああ、夏が来たんだなと思った。
東京の夏は、暑い。
学生時代は基本的に引きこもりだったこともあって、あまり感じたことがなかったのだが、本当に殺人的な暑さだ。日中に出歩くものではない。冗談じゃなく、死ぬ。
照りつける太陽を見て、夏だな、なんて思う余裕などどこにもない。もう既にアンニュイな気分を通り越して暑いのだ。
もはや季節なんて生やさしい言葉では言い表せない。一種災害みたいな気もする。
季節は、夏に向かっていくという高揚感だけで十分だ。
早く終わってほしい