私の高校は進学校だった。
制服もなく、校則もない、比較的大学に近い雰囲気を高校の頃から味わっていたという訳だ。
入試の時はみんな制服をきちんと着て、眼鏡をかけた、いかにもガリ勉みたいな風貌の人ばかりだったのに、ひと月ニ月経つと、自由な風に当てられてもう勉強以外好き放題だった。
そんな高校生活でびっくりした話。
1 マリオカート
1年生の頃、男子の間でマリオカートが流行った。休み時間になると教室の後ろの席でみんな一斉に3DSを取り出して対戦をしていた。
私立中に通っていたときに、長い通学時間をモンハンで潰していた先輩もいたけれど、あくまでそれは通学中の話。
「教室でやるのかよ! 」
とかなり衝撃だった
2 遊戯王
マリオカートの衝撃からしばらく後、放課後になると、机を二つくっつけて遊戯王をやる男子が現れた。
男子が遊戯王をしているのを見るのは小学生以来だ。というか、高校生になっても遊戯王って楽しめるんだ、と思った。
余談だが、高校の学祭では毎年美術部が「講義王」というカードを作って販売していた。
表に描いてあるモンスターが主に教員をもじった絵柄になっていて、なかなか人気があったらしい。
集めてデッキを作れば対戦できたようで、学祭のあたりでは「講義王」の対戦をしている人もいたりいなかったり......。
ちなみに裏面も凝っていて、K○NAMIではなく「MINAMI」になっていた。
3 Wii
一年生の冬に宿泊研修がある。その荷物の中に据え置き型ゲーム機を持ってくる奴がいた。
もうやりたい放題だ。
修学旅行のときももちろんいた。
ただでさえキャパの少ないスーツケースに、わざわざ嵩張るゲーム機を入れてくるなんて、一周まわって溜息も出ない。
まあ1人持って来ればみんなで遊べるので、持ってきた人はヒーローだったりした。
ちなみにもっとアホな奴はスーツケースの半分が雀卓で埋まっていた。
こういうのは、自分がやらなくても、周囲のぶっ飛んだ人を見ているだけで楽しいんですよね。
つくづく凄い高校だったなぁと思う。